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YAMAP / ヤマップ

秋田の山

  • 鳥海山

    標高 2236 m

    • 秋田
    • 山形

    鳥海山は秋田と山形の県境に位置し、標高2,236mは福島の燧ヶ岳(標高2,356m)に次ぐ東北地方第2位の高峰である。裾野を広げる秀麗な山容から、「出羽富士」とも称される。中央火口丘の新山をはじめ、行者岳、七高山など多くの寄生火山をもつ複式火山で、過去幾度となく起こった噴火により変化に富んだ地形ができあがった。その周囲にはニッコウキスゲに彩られる火口湖や雄大な雪渓など、この山の魅力を増幅させる要素が詰まっている。数ある登山道のうち、西面の鉾立バス停から御田ヶ原経由、南面の滝ノ小屋登山口から心字雪経由のコースがよく歩かれる。山頂直下に山小屋があるが、営業期間が短いので注意(山中はテント泊不可)。

  • 秋田駒ヶ岳

    標高 1637 m

    秋田・岩手県境の秋田駒ヶ岳(標高1,637m)は、最高点の男女岳(女目岳)をはじめ、男岳や女岳、横岳、小岳などを総称した火山地形の山。高山植物特別保護地区に指定される豊富な高山植物の宝庫で、ニッコウキスゲやタカネスミレ、コマクサなどが梅雨から夏の終わりまで開花する。火山地帯だけに温泉も多く、宿泊地に事欠かない。数ある登山道のうち、最もポピュラーなのは北面の八合目登山口から。1時間半ほどの登りだが、周囲を見渡す大展望や池の周囲に展開するお花畑など、この山の魅力が凝縮したコースだ。時間があれば、北東へ伸びる稜線をたどって烏帽子岳(乳頭山)まで行けば、より充実した山行になるはずだ。

  • 栗駒山

    標高 1627 m

    秋田・岩手・宮城の3県にまたがる栗駒山(秋田側では「大日岳」、岩手側では「須川岳」とも称される)は、栗駒国定公園にある日本二百名山。花の山としても知られ、田中澄江著『花の百名山』で選定されたヒナザクラをはじめ、イワカガミやイワイチョウなどが6~7月の登山道を彩る。また、全国でもっとも紅葉が美しい山のひとつと言われ、秋には山肌一面を覆うブナやナナカマドが見事な色付きを見せる。山麓には須川高原温泉や駒の湯など、山のいで湯も数多い。登山道は9本あり、よく利用されるのは岩手県側の須川高原温泉からの須川コースと、宮城県側のいわかがみ平からの東栗駒コース、中央コース。いずれも2時間ほどで山頂に立てる。

  • 男岳(秋田県)

    標高 1620 m

    男岳(おだけ)は、秋田県仙北市とに位置する標高1620mの山である。日本二百名山・秋田駒ヶ岳は十和田八幡平国立公園南端の火山群であり、複数のピークが連なっている。男岳は寄生火山である最高峰・男女岳(おなめだけ・1637m)に標高こそ劣るものの、地形的には秋田駒ヶ岳の主峰と言える存在である。詳細は秋田駒ヶ岳を参照。 
https://yamap.com/mountains/135

  • 横岳(秋田県)

    標高 1582 m

    横岳(よこだけ)は、秋田県仙北市と岩手県雫石町の境に位置する標高1582mの山である。日本二百名山・秋田駒ヶ岳は十和田八幡平国立公園南端の火山群であり、最高峰・男女岳(おなめだけ・1637m)を筆頭に、複数の火山が連なっている。横岳は東側の岩手県境に接するピークで、南側の大焼砂・北側の焼森周辺は、秋田駒ヶ岳随一のコマクサ群落を見ることができる。詳細は秋田駒ヶ岳を参照。 
https://yamap.com/mountains/135

  • 大深岳

    標高 1541 m

    大深岳(おおぶかだけ)は、秋田県仙北市と岩手県八幡平市の堺にある楯状火山である。 秋田県と岩手県の両県にまたがる八幡平はオオシラビソ、ダケカンバ、ブナなどの樹海が広がり、大深岳以西の玉川上流部は秋田県の原生流域地に指定されている。大深岳は南八幡平に属し、かつては入山が困難な地区であったが、1961年の秋田国体の際に、八幡平からの縦走路が切り開かれた。また、1970年には八幡平アスピーテラインが開通して、入山がさらに便利になっている。 大深岳の北にある嶮岨森(けんそもり)は眺望が開けた火口壁である。嶮岨森を南に下り樹林帯を行くと、中腹には避難小屋の大深山荘がある。無人ではあるが快適な避難小屋である。大深山荘から左に行くと、水場がある湿原に到達する。ここでは、季節により高山植物が咲き乱れる。この湿原や源太ヶ岳東の湿原は、遅くまで雪が残り、雪が溶けるにつれて花が咲きだし、お花畑になる。このまま湿原を進むと松川温泉へ下る道へと続く。 大深山荘から南に進むと、樹林帯が低くなり源太ヶ岳と大深岳との分岐に至る。右に進むと視界が開け、二等三角点がある比較的平坦な大深岳山頂に至る。 大深岳からは小畚岳、三ツ石山、三ツ石山荘と続く縦走路があり、ここから松川温泉に降りたり、さらに岩手山へ縦走することもできる。大深岳から南西に、関東森、八瀬森、曲崎山、大白森と続く縦走路も、途中八瀬森山荘や大白森山荘が整備されており優れた山旅が味わえる。松川温泉から、源太ヶ岳(げんたがだけ)を通り大深岳に至るルートが最短登頂ルートである。 大深岳山頂からは、八幡平、岩手山、秋田駒ヶ岳などの眺望が得られる。 2011年10月31日、東日本大震災による地殻変動で、これまでの標高から1m低くなったことが国土地理院から発表された。

  • 諸檜岳

    標高 1511 m

    諸桧岳(もろびだけ)とは、岩手県八幡平市と秋田県仙北市との県境にある山である。 標高は1,516m。畚岳と嶮岨森をつなぐ登山道である裏岩手縦走路が山頂を通過している。また、諸桧岳の東麓の標高1,200m付近には秋田県道・岩手県道318号八幡平公園線(八幡平樹海ライン)が南北に走る。諸桧岳山頂の標識は、諸桧岳最高点から北西約300mの登山道が直角に曲がっている点に設置されている。 諸桧岳の「諸桧」とは、アオモリトドマツ(オオシラビソ)の方言である。諸桧岳山麓は笹藪の中にアオモリトドマツが数多く茂っている。アオモリトドマツは青森県が分布の北限であるが、この八幡平地区が群生密度が日本一と言われている。標高が低い場所では樹高30mを越える巨木になることもあるが、諸桧岳の山頂付近では風雪にさらされ大きくなれない。 山頂は平坦になっており、一面ハイマツが茂っている。斜面は広く、石沼(いしぬま)という沼をはさんで、1,481mの前諸桧岳がある。石沼には多数の石があり、気候により沼の水量は大きく変化し、ほとんど干上がることもある。石沼は干上がることもあるせいか、植物はあまり生えていないが、この付近にある他の小さな沼にはミツガシワなどの植物が生えている。また、前諸桧岳の南西にも大きなめがね沼という名の沼がある。 1862年(文久2年)の久保田藩の山役記録では諸桧岳を「諸桧臺障子倉(もろびだいしょうじくら)」と記している。久保田藩では「諸桧臺」とは八幡平を意味していた。現在の南八幡平縦走路は当時の山守役が藩境を巡視した山道にあたる。 水沢競馬場では諸桧岳レースが4月と6月に開催されている。

  • 烏帽子岳(乳頭山)

    標高 1478 m

    十和田八幡平国立公園の南部にある山で、秋田・岩手県境に位置する。岩手側は烏帽子岳、秋田側からは乳頭山と呼ばれる。高山植物も多彩で、中でも山頂東方の高層湿原・千沼ヶ原は、尾瀬にも匹敵すると言われている。岩手側の登山口に滝ノ上温泉、秋田側の登山口には黒湯や孫六、蟹場などの温泉があり、登山とセットで名湯も楽しめる。おすすめのコースは、孫六温泉を起点に一本松コースを登って山頂に立ち、孫六コースを下って孫六温泉に戻る、約4時間の周回コース。うっそうとしたブナの林やオオシラビソの原生林、秋田駒ヶ岳や岩手山を一望する山頂からの大展望、田代平の高層湿原、そして温泉と、この山の魅力が凝縮されたプランだ。

  • 森吉山

    標高 1454 m

    秋田県中央に位置する森吉山(標高1,454m)は、霊山として地元の人々の信仰を集めてきた。アスピーテ火山特有のなだらかな山容を持ち、花の百名山としても名高い。広大な山域一帯では初夏から夏にかけてヒナザクラ、ニッコウキスゲなどが咲き誇り、秋の紅葉も見逃せない。1月中旬から3月上旬にかけてはゴンドラ山頂駅から幻想的な樹氷を見ることができる。山頂からの眺めも雄大で、鳥海山や秋田駒ヶ岳、八甲田山、男鹿半島などが見渡せる。登山道は数多いが、山頂に最短時間(約1時間半)で立てるゴンドラ山頂駅からのコースや、北面のこめつが山荘から雲嶺峠経由で山頂へ向かうコース(約3時間半)が人気。

  • 和賀岳

    標高 1439 m

    和賀岳(標高1,439m)は秋田県と岩手県にまたがる真昼山地の主峰であり、国の自然環境保全地域に指定されている。ひと昔前は獣が多い山域で、仙北マタギが活躍していた。薬師岳~和賀岳間の風衝草原はニッコウキスゲの大群落をはじめとする高山植物のお花畑となっているほか、寒冷地の蝶であるベニヒカゲの姿も見ることができる。主な登山道は秋田側の真木林道から薬師岳を経由するコースと、岩手側の高下登山口からこけ平を経由するコース。いずれも急斜面のある登りがいのあるコースだが、ブナ林やお花畑が疲れを癒してくれる。登山道開通記念碑のある山頂からは、真昼山地や岩手山などが一望できる。ニッコウキスゲの最盛期は7月中旬。