大沼湖畔の遊歩道を周回散策(赤城山・黒檜山・荒山-2024-09-15)

2024.09.15(日) 日帰り

注意情報

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活動データ

タイム

02:42

距離

6.3km

のぼり

71m

くだり

71m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
2 時間 42
休憩時間
28
距離
6.3 km
のぼり / くだり
71 / 71 m

活動詳細

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日曜日の9/15日、普段のインターバル速歩に代え赤城山大沼湖畔の周りに設定された遊歩道を時計回りにゆっくりと散策する。 先ずは覚満渕を一周。南岸は劣化木道修復のため臨時に設定された湿原の笹薮の中を歩く。昨年までアケボノソウが咲いていたクマザサ帯はすっかり刈り払われており当然花なんかない。駒ヶ岳の山裾である北岸に回り込む辺りから“クマ出没!注意”の注意看板が何枚か立つ。余りにも頻繁にクマが出没するため最近まで暫く全体が立入禁止になっていた。 大沼湖畔に降る辺りにあるうどん屋さんの店舗裏草原にキレンゲショウマやカリガネソウが見られると評判である。四国と九州、本州では奈良や広島にしか咲かないとされているキレンゲショウマが本州の中央部に咲いているというレポートが話題となり探索する人が俄かに増えた。我がポンコツ登山隊もその列に加わった次第。 ①休業中のうどん屋さんの裏庭に咲く事から自生の花ではない、 ②キレンゲショウマの有名な自生地は四国の石鎚山や剣山、 ③うどんは四国(香川県が特に)が有名、 という事実に鑑みると事情や経緯は想像を逞しくするのみだが「うどん屋さんが裏庭に植えた」と考えるのが妥当であろう。いつから在るのかは不明だが現在では一株千円ほどでネット購入できるキレンゲショウマの苗、高原であれば自生地を目指すことも可能ということらしい。ともあれ、石鎚山や剣山に登っても見られなかったキレンゲショウマを見られて良かった。 湖畔に出ると赤城神社を眺めるように国定忠治の石造りレリーフが建つ。傍に建っている魯山人の宇宙の石碑は達筆過ぎて完全には読み取れないが、忠治の方は博徒とは言え江戸時代の群馬の歴史に登場する有名な人物の一人。茨城県は水戸弘道館、栃木県は更に歴史を遡って足利学校とくれば群馬は国定忠治赤城山中の隠れ家がその任を….担わないかも知れないが、北関東三県の文化的特徴を表しているようではないか。学問を重要と考えた2県は所謂有名校進学者数でも群馬県を上回るし県民の平均賃金も高い。一方、忠治を筆頭に混沌の現実に手を突っ込んでも兎に角何とか決着をつけようという気質の人士が多いのか幕府天領で将軍や柳沢吉保など幕府の重職者を輩出してきた土地なのにちゃっかりと対立してきた新政府側の組織で総理大臣になった御仁が3名もいる群馬県。理想家vs現実主義者の違いといったところか?    脱線したが南側の湖畔周遊道は全体の1/3程が水面近くに設置されており、カルガモの採餌や小舟でのワカサギ釣りを楽しむ人達の行動を具に見物しながら歩く事ができる。赤城神社の背後には赤城山の名を背負う最高峰の黒檜山と隣接する駒ヶ岳などが湖面に映る逆さ黒檜なども美しい。 大沼に流れ込む湧水は冷たく湿地帯を形成するが、そんな土地を好むアケボノソウが一帯に見られる。小さい花を沢山つけたアケボノソウが多く可憐な姿をみせてくれる。沼尻を過ぎるとキャンプ場が広がる辺りから車道歩行となり、湖水から大分高い位置になるアスファルト車道を進む。水辺のルートもあるが花を楽しむには山辺の道。その遊歩道は既に湖水の北側を東に向かって延びる車道となっており視界も余り楽しみもなく脇の草叢など眺めながら出発点に向かうが、小さな山栗が沢山落ちており秋を感じる時間も訪れる。 気温の低いことで知られる赤城山は黒檜山上部を筆頭に大分紅葉化が進んでいる。クマさんの数が多いとされる赤城山、注意を払いながら歩きこの山を楽しんで頂きたいものである。

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