夏の終わりの冒険へ!!表銀座縦走2泊3日!

2024.09.04(水) 3 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間 10
休憩時間
2 時間 44
距離
9.4 km
のぼり / くだり
1752 / 340 m
20
24
23
23
6
35
25
12
21
56
24
6
DAY 2
合計時間
10 時間 28
休憩時間
3 時間 53
距離
8.5 km
のぼり / くだり
1069 / 859 m
29
1 33
35
2
1 41
47
4
2
1
DAY 3
合計時間
6 時間 57
休憩時間
43
距離
20.0 km
のぼり / くだり
215 / 1793 m

活動詳細

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父の影響で小さい頃から山は登ってた。嫌々。 高校以降、山からは遠ざかっていたけれど、 3年前の9月、奥穂高撤退から再熱した登山。 (あの時は飛騨地震に見舞われたから仕方なかったけど、体力的にも厳しかったかも…) そこから、ソロ登山やテント縦走を始めて山の魅力を今まで以上に知った。 人気の山だけでなく、低山や里山に行ってその土地ならではの楽しみ方も知った。 雲ノ平にも2回行ったし、北岳はもう行きたくないと思うほどキツかった。笑 去年は新穂高から入って5日間ただただ北アルプスを歩いてみた。 自分の限界を知ってみたり、無力さやなんとも言えない喪失感に気づいてみたり。 いや、自分なんか山についてまだまだ何も知らないし、もっと山の楽しみ方を知っていて、山が好きな人なんてたくさんいる。 もっと行くべき山あるでしょ! それは知ってる。 それに比べたら自分なんて初心者も同然。 でも、"趣味は登山です"っていつか言いたいなーと思っていた。 山やってます!って言えたらカッコいいなーって。 どうしたら言えるだろうか…あ、とりあえず槍ヶ岳なのではないか。 いやいや、ジャンダルムだって大キレットや五竜や鹿島槍行ってこいと。 剱岳だって残ってるし南アルプスもあれば大山、トムラウシや栂海新道や読売新道歩いたのか? 言い出せばキリがないけど、自分の中で目標はとりあえず槍ヶ岳に設定した。 高所恐怖症の僕には槍ヶ岳が大魔王に見えるのです。 いつも燕岳から眺めていた憧れの頂に立ちたいと。 今回の2泊3日の山行には前日章がある。 前日の夜仕事終わりで福岡から20時発の飛行機で東京へ。 そこから0時秋葉原発の夜行バスに乗って朝5時半に松本駅。 始発の電車に乗り込み穂高駅に着いて南安の乗合バスで登山口に着くという行程がある。 よって、この時点で身体はボロボロ。笑 出来れば初日は燕山荘にしたいところだが、仕事もあるので2泊3日厳守。 であれば、やはり初日は大天井岳まで行く必要がある。 北ア三大急登で酷使した足に大下りと大天井岳までの登り返しは地獄そのもの。 最後は"無"で登る。 山ではビールは2杯までと決めているが、自分へのご褒美で3杯飲む。 しかも、大天荘には赤星がおいてある!! サッポロ好きとしては最高のご褒美。 心からありがとうございます。 そして、いつも見てるYouTuber発見。 別に芸能人でもないし変に意識する必要ないけど、とりあえず"見てます"とだけ伝えてみた。(ミーハーやん) 爽やかさの中に渋さを備える素敵な人だった。 2日目、寝坊。w まさに今回のメインディッシュ。 表銀座歩いて東鎌尾根越えて憧れの槍へアタック。 表銀座なんだよね? 銀ブラなんだから、辛い事なんて何もないと思っていた。 楽しみな気持ちが現実に蓋をしていた。 そして気付かされる、山に楽な事なんて一つもないと。 西岳過ぎからはトレッキングポールも安全のため封印したから、この重い身体をたった二本の足で支えなくてはならない。 本当にごめん、足。 減量できなかったんだ。 ちなみに、西岳から水俣乗越までは大下りより下るしキツイ。 なので、本来の大下りは"大下らず"に名前を変えて欲しいと思った。 東鎌尾根は途中ご一緒したお姉様と励まし合いながら歩き…いや歩きじゃないあれは。クライミングだ。 さすが槍ヶ岳様。 簡単には近づかせてくれない。 三点支持を意識して緊張感持って登らないと本当に危なかった。 掴んだ岩が剥がれないかどうか、慎重に見定める必要があるが、穂先アタック前に良い練習になる。 そして、ゼーハー言いながらやっとの思いで槍ヶ岳山荘へ到着。 達成感で思わずやったどーって言っちゃった。 恥ずかしさは不思議となかった…と思う。 で、まずはテント受付して場所確保。 一休みした後、いざ穂先アタックへ。 ですが、、ここまで最高の天気できてたのに… 1番のメインイベント時にガッスガス。 もう、行くか躊躇うほど真っ白! でも、仕方ない。 絶景も見たかったけど、槍ヶ岳の頂に立つ事が今回の目的。 そう、自分に言い聞かせ念願の槍ヶ岳登頂を果たすのである。 今までの経験をフルに活かし、ルートを確保し最後の垂直梯子をガクブルで登り終えたその先は… ありがとう、真っ白。 おかげで高所恐怖症も発動せず助かりました。 でも、心から満足できたし憧れのその場所に立てたことへの感謝とよく分からない感情で、 少しだけ涙がでた。 下りは意外にも足場がしっかりしていて、登りほど難しくはなく、無事にテント場へ戻りビール飲んで爆睡。 3日目はひたすらに下山。 長かった…横尾からの平坦はもうどんな感情で歩いていたか覚えていない。笑 無の境地で辿り着いた上高地にて、温泉どこも受付時間外でインフォメーションセンターのコインシャワーしかなく、少し切ない気持ちになるが、汗を流せることに感謝し荷物を整えビール飲みながらバスに乗り込む。 これで、僕の夏の終わりの冒険は幕を閉じる…と思っていたら、 上高地までの道で乗用車同士が正面衝突し通行止めに。 バス動く見通しなし…え、飛行機の時間… 咄嗟の判断でタクシーに乗り換える。 バス代は…諦める! さわんどで呼んでもらった個人タクシー。 社長が運転する年季の入ったタクシーだ。 とりあえず、渋滞に突っ込んで待ってみるが、いよいよ解除の目処もたたない。 ここで社長の経験が本領発揮する。 「お客さん、勝負にでます!」 カッコよすぎて二つ返事でお願いする。 木祖村まわりで空港を目指すことに。 道中も不安にさせないように、自身の人生やその土地の歴史やいろんな話をしてくれた。 正直、間に合わなくてもいいと思っていた…というか、無理だろうなーって。 お金倍くらいかかっちゃうけど、この社長めちゃくちゃ良い人だから任せちゃおうと。 結果… ギリギリ間に合うという奇跡。 タクシー代4万!! しかし! 本来上高地〜空港は定額20300円らしく、「オレが勝手に勝負に出ただけだから!お客さんの希望通りに目的地へ届けられて、タクシー冥利に尽きる!」と言い、2万円で良いと。(300円もおまけ) 払うと言ったが受け取ってもらえず。 深く深く感謝をして、感謝しきれないけど何度も感謝して、本当に冒険は幕を閉じるのです。 個人タクシー会社:北野タクシー。 もう、上高地行く時は一生使います。 今回の山行は今の自分の体力で出来る限界だと思っていた。 ここが自分のピークかなーって。 だからもう全部に満足してたんだけど… 槍ヶ岳山荘で散歩に行くような軽装、服装、散歩に行くようなスニーカーで登ってきた80前後のお爺ちゃんに出会った。 暑いという理由で途中までサンダルで来たと笑っていた。 しかも日帰りなんですって。 満足してる場合じゃない、に気持ちが切り替わった。 ここはゴールじゃなかった。 だから、まだまだこれからも登ります。 槍ヶ岳の手拭い買い忘れたから、また戻ってきます。 とりあえず、ちゃんと減量しよ。 ありがとうございました。

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