悪沢岳・赤石岳を反時計回り 千枚小屋、赤石岳避難小屋泊(百名山#34,#35)
荒川岳・東岳(悪沢岳)・前岳・中岳・赤石岳
(長野, 山梨)
2024.09.16(月)
3 DAYS
南アルプス南部に足を踏み入れました。
とにかくアクセスが大変ですが、1日目に雨が降った以外は天気にも恵まれて、平日跨ぎということもあり人が少なく、静かな山行と絶景を楽しむことができました。
【0日目】
ボクシング(カネロ)の試合を見届けて昼過ぎからパッキングを始めて昼のうちに出発。
途中のサービスエリアで夕飯を食べたりしたので新静岡IC到着が19時半頃。覚悟はしていたけど新静岡ICを下りてからが長い…。そして暗闇の長距離峠道に疲弊。
本来ならば富士見峠の方が走りやすいのだろうけど、車載ナビに従ってしまった結果、より険しい峠道の口坂本温泉のルートになってしまい、さらに疲弊。
22時過ぎに畑薙臨時駐車場に到着。車中泊。
【1日目】
畑薙臨時駐車場から椹島まで山荘宿泊者用のバスで1時間の移動。
椹島到着後に諸々準備して8:45頃に出発。
歩行者用のつり橋に気分は上がりますが、それは最初だけで、その後はひたすらに樹林帯を登ります。
予報通りに天気は下り坂。少しだけある展望ポイントでも眺望は雲のせいであんまり。
淡々と登って特筆することもなく時間が過ぎていき、小屋まで残り10分ほどのところで雨が本降りに…。レインウェアを着ることが面倒だったので、ザックカバーだけしてトレッキングアンブレラで残りの区間を凌ぎました。
【2日目】
朝方の天気予報は曇りの後の晴れ。日の出は微妙かなぁと思いつつ、3時半に起床して4時頃に出発。
天気がよさそうならば千枚岳で日の出を待とうと思っていましたが、ガスガス…。
仮にこのまま前進した場合、ガスが晴れたとしたら丸山の中腹当たりで千枚岳越しに見られるだろうと読んで先に進みましたが、概ね正解。丸山からは雲海と富士山がくっきりと見ることができました。
丸山から悪沢岳まではすぐ。
悪沢岳に到着するころには周囲の雲が減ってきて、文句なしの絶景が待ってました。
到着したころには数人の先客がいましたが、先客の皆さんが活動した後のしばらくの間は独り占め。
中岳も踏破して、荒川三山ということで西岳のピークも踏みたかったのですが、立ち入り禁止。YAMAPの地図ではルートがありましたが(9/17現在)、あとになってから突っ込みを受けても嫌なので、大人しく引き返しました(YAMAP上の山頂判定では行ってることになってますが)。
荒川小屋あたりまでは晴れてましたが、その先の大聖寺平からはガスガスに。
眺望がないので修行のように登り、11:30頃に赤石岳避難小屋に到着。
その後、一瞬晴れ間が覗いたりもしましたが、特にすることもなくのんびりと午後の時間が経過。
尾西のアルファ米、カップうどん、パウチのサバで空腹を満たした頃には雲が晴れて絶好の絶景タイム。
小屋から山頂まで数分という絶好のロケーション。
山頂からは、西には綺麗な夕陽。南には聖岳。北はここまで通ってきた稜線と、その奥には仙丈ヶ岳や間ノ岳~農鳥岳の稜線。
そして東にはパール富士!
山頂に満月が重なってた場面を抑えていないことと、月齢は14日で満月ではないので、正確にはパール富士ではないのですが、自分的にはパール富士ということで、良い思い出になりました。
【3日目】
この日も4時起床。ただし宿泊客の中では最遅…。
とはいえ前日のうちに準備をほぼ整えていたので、特に慌てることなく赤石岳の山頂で日の出待ち。
日の出前の朝焼けをバックにした富士山の美しいシルエット。
荒川三山を染める綺麗な朝日。
強風の中で雲が山を越えていく幻想的な風景。
お腹一杯になったところで周囲にガスが立ち込めたことをきっかけに下山を開始。
2000m以上をひたすらに下り、無事に椹島に戻ることができました。
【後日談】
9/19(下山の翌日)、林道の岩盤が崩れて椹島ロッジで数十人孤立か、というニュースが飛び込んできました…。
昨日はそこにいたかと思うと、二重でビックリです…。
昨日までご一緒していてもう一日聖岳を回ると仰っていた方や、下山の道中ですれ違った方々が閉じ込められたかと思うと…。
幸い、ヘリポートが椹島ロッジに併設されているので、何かしらの手段では脱出できるかと思いますが、皆さんのご無事を願っています。
【メモ】
アクエリ1L(1日目で飲み切った)
水4L(1日目0.5、2日目1.0、3日目1.0L。荒川小屋で500mlのコーラを飲んだことと、赤石岳避難小屋では煮沸したお湯を提供してもらったので、ゼロ補給だとしたら使い切った程度。ただし千枚小屋など水場がある小屋ならば水を入手できそうだったので、1日あたり2~3Lを持っていれば大丈夫そう(=2kg分減らせる))
ザックの重さ:14.5kgぐらい